【AGV】ヘルメットはどれがいい?全6モデルの機能と違いを比較|2026年最新

  • AGVのヘルメットは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • K1 SとK3、K6 Sで、ヘルメットの素材や装備の何が違うのか知りたい
  • イタリアブランドのヘルメットが日本人の頭の形に合うのか不安

「AGV」は1947年にイタリアで創業したバイク用ヘルメットを主力とするメーカーで、バレンティーノ・ロッシをはじめとするMotoGPライダーに支持されてきたレース由来のヘルメットブランドです。風洞実験で煮詰めた空力設計と、安全認証の要件を上回る性能を目指すものづくりに定評があります。

バイク用ヘルメットは自分の走り方や使う場面に合わないモデルを選んでしまうと、視界の確保や高速走行時の疲れやすさ、ツーリングの満足度にも影響します。長く快適にバイクを楽しむためにも、ヘルメットは各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、AGVの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行のバイク用ヘルメットを全モデル比較します。走り方別のおすすめモデルも紹介しますので、AGVのヘルメットが気になっている人はぜひチェックしてください。

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AGVとはレース由来の安全技術に特化したバイク用ヘルメットブランド

AGVはレース由来の安全技術が強みの図解: 1947年創業、MotoGPの実績、F1でも実績、独自の安全設計、アジアンフィット、2年間の無料修理

AGVとは、1947年にイタリアで創業したバイク用ヘルメットブランドで、MotoGPをはじめとするレースで培った安全技術を市販モデルに落とし込んでいるのが特徴です。AGVのヘルメットはレースの現場で試された設計をベースにしており、サーキットを走らないライダーでもレース由来の技術を公道で使えます。

ラインナップは、サーキット向けのレーシングモデルと公道向けのフルフェイス(頭部とあごを一体で覆うヘルメット)を中心に、ツーリング向けのシステムヘルメット(あご部分を跳ね上げられるヘルメット)やアドベンチャーモデルまで幅広い構成です。日本では株式会社ユーロギアが国内正規代理店となり、AGVのヘルメットを取り扱っています。

AGVのブランドコンセプト

AGVは「より安全に、より速く」という信念を掲げ、レースへの情熱から生まれた安全性の追求をヘルメットづくりの軸にしています。安全規格への合格をゴールにせず、認証要件を上回る性能を目指す独自の設計プロトコル「Extreme Safety」も、AGVの姿勢を表す取り組みです。

レースとの結びつきも強く、バレンティーノ・ロッシをはじめとするMotoGPライダーがAGVのヘルメットで戦ってきました。最上位の「PISTA GP RR」はMotoGPライダーが使うものとまったく同じ仕様で市販されており、レースで確かめた技術を一般のライダーも手にできます。

AGVはMotoGPで培った空力設計を、通勤や街乗り向けのヘルメットにも展開しています。サーキットに行かないライダーでもレース由来の技術を日常の走りで使える点が、AGVのヘルメットを選ぶ理由のひとつです。

AGVの歴史・創業背景

AGVの歴史は、1947年に創業者のジーノ・アミザーノがイタリアで会社を立ち上げたことから始まりました。最初の製品は木型で成形したレザー製のプロテクターで、のちにAGVはヨーロッパ初のフルフェイスヘルメット「X3000」を開発しています。

レースの世界では、ジャコモ・アゴスティーニやバレンティーノ・ロッシといった名ライダーとパートナーシップを結び、トップカテゴリーの戦いをヘルメットで支えてきました。四輪のF1でも6度のワールドタイトル獲得の実績があり、AGVの名はバイクと自動車の両方のモータースポーツで知られています。

創業から75年以上が経った現在も、AGVはMotoGPの現場で安全性の基準を引き上げ続けています。100%カーボンファイバーのシェルや風洞実験による空力設計といったAGVのヘルメットの技術は、レースでの実戦を重ねて磨かれてきたものです。

AGVの特徴・強み(国内正規品とアジアンフィット)

AGVの国内正規品は、日本人の頭の形に合わせたアジアンフィットを採用しています。商品名には「JIST Asian Fit」と表記され、海外仕様とは帽体や内装の形が異なるため、日本人がかぶったときのフィット感を重視するならAGVのヘルメットは国内正規品から選ぶのが確実です。

国内正規品はSG規格(一般財団法人製品安全協会が定める日本の安全基準)を取得しており、AGVジャパンの正規販売店で購入した製品には購入日から2年間の無料修理保証が付きます。保証の対象は、通常使用の範囲で生じた縫製部分のほつれやボタンの不具合などです。

転倒や落下による破損、経年劣化は保証の対象外となり、修理の依頼には購入時のレシートまたは購入証明書が求められます。正規販売店は公式サイトの取扱店検索で探せるため、AGVのヘルメットは店頭で試着してサイズを確かめてから購入するのがおすすめです。

AGVの機能とテクノロジー

AGVの安全は規格超え、視野は190°の図解: ECE22.06の要件比36%上回る、FIMの安全基準比37%上回る、水平視野最大190°、動的重量ゼロ130km/h

AGVのヘルメットには、レースで培った安全設計に加えて、視界の広さや高速走行時の快適さを高める独自テクノロジーが搭載されています。安全面では認証要件を上回る設計プロトコルやシェル形状、快適面ではワイドな視野や空力設計、日本人向けのフィットが柱です。

AGVのテクノロジーの多くはMotoGPでの実戦から生まれたもので、レーシングモデルで実績を積んだ技術が公道向けのヘルメットにも広がっています。テクノロジーごとの狙いを押さえておくと、モデル比較で装備の差を見たときに自分に必要な機能を判断しやすくなります。

AGVのバイク用ヘルメットに搭載されている主なテクノロジーは以下の6つです。

  • Extreme Safety|認証基準を上回る独自の安全設計プロトコル
  • Ultravision|水平190°の視野を確保するワイドバイザー
  • 鎖骨保護プロファイル|レースから生まれたシェル形状
  • マイクロオープニングシステム|バイザーを数ミリ開けて換気
  • ダイナミックウェイト設計|高速走行時の首の負担を減らす空力フォルム
  • JIST Asian Fit(アジアンフィット)|日本人の頭の形に合わせた国内正規モデル

Extreme Safety|認証基準を上回る独自の安全設計プロトコル

AGVの「Extreme Safety」は、ECE22.06(欧州を中心に採用されているヘルメットの安全規格)などの認証が求める要件を上回るヘルメットをつくるための独自の設計プロトコルです。AGVは規格の合格ラインを最低条件と位置づけ、合格ラインよりも高い安全性を開発の目標にしています。

AGVは製造プロセスと素材の選定、機能的なデザインのすべての段階で安全性を積み上げています。公式の数値では、「K6 S」がECE22.06の要件を36%上回り、「PISTA GP RR」はFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が求める安全基準をさらに37%上回る水準です。

安全規格のマークだけでは見えない上乗せ分を、AGVが具体的な数値で示している点はライダーにとって大きなメリットです。ヘルメットの安全性能を数字で比べてから選びたいライダーに、Extreme Safetyはおすすめの判断材料になります。

Ultravision|水平190°の視野を確保するワイドバイザー

AGVの「Ultravision」は、水平最大190°、垂直85°の視野を確保するワイドなバイザー設計です。フルフェイスのヘルメットは視界が狭くなりやすい装備ですが、Ultravisionは首を大きく振らなくても左右や上下の状況をつかみやすい広さを持たせています。

AGVのバイザーが取得しているのは、反射や歪みを抑えるオプティカルクラス1(光学性能の最上位の等級)です。さらにAGVはバイザーの開閉メカニズムを市場平均より最大70%小型化しており、側面を守るシェルの面積を保ちながら周辺視野を広げています。

曇り止めには、バイザーの内側に装着する曇り止め用インナーレンズの最新版「Max Vision Pinlock 120」を組み合わせ、雨の日や冬場の走行でも視界を保ちやすくしています。交差点での安全確認や車線変更が多い公道ライダーにとって、AGVのUltravisionは日常的に役立つテクノロジーです。

鎖骨保護プロファイル|レースから生まれたシェル形状

鎖骨保護プロファイルは、転倒時にヘルメットが鎖骨に当たるリスクを抑えるため、AGVがレースの世界で考案したシェル形状です。ヘルメットの役割は頭部を守ることですが、転倒の衝撃ではヘルメットの縁が肩まわりにぶつかることもあり、AGVはシェルの形で対策しています。

AGVの鎖骨保護プロファイルはレース発祥のテクノロジーで、現在はサーキット向けと公道向けの両方で、多くの現行ヘルメットに共通して採用されています。見た目では気づきにくい部分まで設計に反映されているため、安全面の細部を重視するライダーにおすすめの技術です。

マイクロオープニングシステム|バイザーを数ミリ開けて換気

AGVの「マイクロオープニングシステム」は、バイザーを数ミリだけ開けた状態でロックできる機能です。バイザーをわずかに開けて固定できるため、走行中でも風圧を受けすぎずにヘルメット内へ空気を取り込めます。

バイザーを大きく開けると風の巻き込みが強くなりますが、数ミリの隙間なら顔まわりの換気と走りやすさを両立できます。「K3」には、街乗りの低速走行時にバイザーを少し開けた位置で保てる「City Position」も用意されており、走行シーンに合わせてバイザーの開け方を選べるのがAGVらしい工夫です。

信号待ちや渋滞でバイザーが曇りやすい場面でも、大きく開けずに曇りを抑えられるのがメリットです。夏場の街乗りやバイザーの曇りに悩んでいるライダーにとって、AGVのマイクロオープニングシステムは使う機会の多い機能といえます。

ダイナミックウェイト設計|高速走行時の首の負担を減らす空力フォルム

ダイナミックウェイト設計は、走行中にヘルメットに発生する揚力(Z-リフト)を利用して、首にかかるヘルメットの重さを打ち消すAGVの考え方です。スペック表の重量は静止時の値で、AGVは走行中に首が感じる重さ(動的重量)を減らすことを重視しています。

AGVは風洞実験でシェルの形やスポイラーを煮詰めており、揚力と重さが釣り合う速度が設計の目標です。公式の設計値では「K3」と「K6 S」、「TOURMODULAR」が130km/hで動的重量ゼロとなり、「PISTA GP RR」は160km/hで動的重量を空力で相殺します。

高速道路を長時間走るツーリングでは、ヘルメットが浮き上がったり後ろに引かれたりする感覚が首の疲れにつながります。静止時の重量に加えて走行中の軽さまで考えたいライダーには、AGVのダイナミックウェイト設計がおすすめです。

JIST Asian Fit(アジアンフィット)|日本人の頭の形に合わせた国内正規モデル

JIST Asian Fitは、AGVの国内正規品に採用されている日本人向けのフィット仕様です。日本人の頭の形に合わせた帽体と内装を組み合わせており、海外仕様のAGVとはヘルメットをかぶったときの当たり方が異なります。

モデルによっては、内装パッドを入れ替えてフィットを細かく調整することも可能です。「K3」は5種類のチークパッドで25通り、「TOURMODULAR」は16通りの内装の組み合わせに対応し、「PISTA GP RR」の360°アダプティブフィットシステムは17種類の厚さの内装からライダーの頭に合わせられます。

同じサイズ表記でも頬や頭頂部の当たり方には個人差があるため、パッドで微調整できる点はAGVのヘルメットの強みです。海外ブランドのヘルメットできつさや隙間を感じた経験があるライダーには、アジアンフィットの国内正規品から試着することをおすすめします。

AGVのヘルメット全モデルの種類と違いを比較

AGVのヘルメットのラインナップは、サーキット向けのレーシングモデルと公道向けのスポーツモデル、ツーリング向けのシステムヘルメット、ダートも走れるアドベンチャーモデルという構成です。国内で正規販売されている現行モデルを、グレードや位置づけの高い順に紹介します。

比較表でタイプやシェル素材、重量、規格の違いを一覧にしたうえで、各モデルの詳細とおすすめのライダー像を解説します。表の重量はいずれも最小シェルサイズの公称値で、シェルサイズが大きいほどヘルメットは重くなる点に注意が必要です。

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モデル名 タイプ シェル素材 重量 規格・公認 主な特徴
PISTA GP RR フルフェイス(レーシング) 100%カーボンファイバー 1,500g ECE22.06/SG/FIM公認/MFJ公認 MotoGP由来のハイドレーション・PROスポイラー
K6 S フルフェイス(スポーツ/ロード) カーボン-アラミドファイバー 1,385g ECE22.06/SG 軽量・防水透湿の内装
TOURMODULAR システム(フリップアップ) カーボン-アラミド-ファイバーグラス 1,720g ECE22.06/P/J/SG インナーサンバイザー・内装16通り
AX9 フルフェイス(アドベンチャー) カーボン-アラミド-ファイバーグラス – SG ピーク着脱で4スタイル
K3 フルフェイス(スポーツ/ストリート) サーモプラスチック 1,560g ECE22.06/SG インナーサンバイザー・内装25通り
K1 S フルフェイス(スポーツ/ストリート) ABS(サーモプラスチック) – ECE22.06/SG エアロスポイラー・日本別注5色

PISTA GP RR

PISTA GP RRの製品画像

項目 内容
モデル名 PISTA GP RR
タイプ フルフェイス(レーシング)
シェル素材 100%カーボンファイバー
規格・公認 ECE22.06/SG/FIM公認/MFJ公認
フィット アジアンフィット

「PISTA GP RR」は、MotoGPライダーが着用するものとまったく同じ仕様で市販されている、AGVの最上位レーシングヘルメットです。シェルは100%カーボンファイバー製で、最小シェルサイズの重量は1,500gに抑えられています。

バイザーは最大5mmの厚さを持ち、エアベントにはアルミニウムや銅、マグネシウムを使った金属パーツを採用しています。レーシングスーツの背中のハンプ(空力用のこぶ状パーツ)と一体化するPROスポイラーや、ダイネーゼ製レザースーツのハンプ内にあるウォーターバッグとつながるハイドレーションシステムも、AGVがMotoGPで磨いてきた装備です。

日本仕様はSG規格に加えてFIM公認とMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)公認を取得しており、国内のサーキット走行やレースにも使えます。一方で装備は高速域でのスポーツ走行を前提にしており、街乗り中心のライダーには機能が過剰です。

サーキット走行会への参加やレース参戦を考えているライダーや、MotoGPと同じ仕様のヘルメットで走りたいライダーに、AGVの「PISTA GP RR」はおすすめのレーシングモデルです。

K6 S

K6 Sの製品画像

項目 内容
モデル名 K6 S
タイプ フルフェイス(スポーツ/ロード)
シェル素材 カーボン-アラミドファイバー
規格・公認 ECE22.06/SG
フィット アジアンフィット

「K6 S」は、MotoGPの技術を投入しながら、シティライドやスポーツツーリング、スポーツ走行まで幅広いライディングスタイルに対応させたAGVのプレミアムロードヘルメットとして開発されました。サーキット専用の「PISTA GP RR」に対して、公道での使いやすさを重視した設計になっています。

シェルはカーボン-アラミドファイバー製で、最小シェルサイズの重量は1,385gと軽量です。4種類のシェルサイズと5密度のEPS(衝撃を吸収する発泡スチロール製のライナー)を組み合わせ、AGVの公式ではECE22.06の要件を36%上回る安全性能を備えています。

バイザーは最大4.3mm厚でMax Vision Pinlock 120を採用し、130km/hで動的重量がゼロになるよう設計されています。内装は外側に防水素材、内側に汗を素早く吸収する透湿性の生地を使っており、長時間かぶっても快適さを保ちやすい構成です。

インナーサンバイザーは備えていないため、日差しへの対策はサングラスやスモークバイザーで補う必要があります。軽さと安全性能を最優先したい公道ライダーや、1日に長い距離を走るツーリングでも首が疲れにくいフルフェイスを探しているライダーにとって、「K6 S」はおすすめの選択肢と言えるでしょう。

TOURMODULAR

TOURMODULARの製品画像

項目 内容
モデル名 TOURMODULAR
タイプ システム(フリップアップ)
シェル素材 カーボン-アラミド-ファイバーグラス
規格・公認 ECE22.06/P/J/SG
フィット アジアンフィット

「TOURMODULAR」は、フルフェイスと同等の安全性をシステムヘルメットで実現することを目指して開発された、AGVのツーリング向けモデルです。AGVの公式では、ECE22.06で認定された初めてのフリップアップ(あご部分を跳ね上げる構造)ヘルメットと紹介されています。

シェルはカーボンとアラミド繊維、グラスファイバーを組み合わせた素材で、アウター3サイズとインナー4サイズの構成です。P/Jホモロゲーション(あご部分を閉じた状態と開けた状態の両方で認証を受けていること)を取得しており、最小シェルサイズの重量は1,720gです。

工具不要で着脱できるインナーサンバイザーを内蔵し、ベンチレーションは合計2,253mm²の通気面を確保しています。内装は16通りの組み合わせからフィットを選べるほか、AGV INSYDE(別売のインカムシステム)を装着でき、仲間と会話しながらツーリングを楽しめます。

重量はAGVのフルフェイスより重く、サーキットでのスポーツ走行には向きません。休憩のたびにヘルメットを脱がずに会話や水分補給をしたいライダーや、天候が変わりやすいロングツーリングに出るライダーには、「TOURMODULAR」がおすすめです。

AX9

AX9の製品画像

項目 内容
モデル名 AX9
タイプ フルフェイス(アドベンチャー)
シェル素材 カーボン-アラミド-ファイバーグラス
規格・公認 SG
フィット –

「AX9」は、ピーク(額の上に付くひさし)とバイザーを着脱するだけで4つのスタイルに変えられる、AGVのアドベンチャー向けヘルメットです。ピークとバイザーを付けたアドベンチャースタイルを基本に、ピークを外した公道向けの形や、バイザーを外してゴーグルを合わせるオフロード向けの形に組み替えられます。

シェルはカーボンとアラミド、グラスファイバーを組み合わせた軽量構造で、シェルサイズは2種類です。ベンチレーションは前面3箇所と背面の排気2箇所に加え、工具不要で着脱できる通気性チンガード(あご部分のパーツ)を備え、内装には防水仕様の素材を使っています。

角度を調節できるピークや汎用インカムへの対応など、林道ツーリングで使いやすい装備もAX9の特徴です。国内の販売カラーはMONO GLOSSY CARBONの1色のみで、デザインで選びたいライダーにとっては選択肢が少ない点が弱みです。

舗装路とダートの両方を走るアドベンチャーバイク乗りや、林道ツーリングを楽しみたいライダーには、ピークとバイザーの組み替えで走り方を切り替えられるAGVの「AX9」をおすすめします。

✓ ユーザーの声・実際の使用感
  • アドベンチャー系のヘルメットのなかでも驚くほど軽く、首への負担が小さいので長距離ツーリングが楽
  • ヒサシが付いているおかげか、長距離ツーリング中でも虫がシールドに当たりにくいと感じた
  • ヒサシがあるぶん高速道路では風を受けやすく、頭が振られる感覚が気になる場面もあった

K3

K3の製品画像

項目 内容
モデル名 K3
タイプ フルフェイス(スポーツ/ストリート)
シェル素材 サーモプラスチック
規格・公認 ECE22.06/SG
フィット アジアンフィット

「K3」は、AGVを象徴するフルフェイスとして開発された、インナーサンバイザー付きのストリートヘルメットです。シェルは耐久性の高いサーモプラスチック(熱可塑性樹脂)製で、アウターとインナーを3サイズずつ用意し、最小シェルサイズの重量は1,560gです。

内蔵のインナーサンバイザーはグローブをしたままでも操作しやすく、高さを2段階で調節できます。バイザーは6段階で開閉でき、街乗りの低速走行向けのCity PositionやMax Vision Pinlock 70も備えているため、日差しと曇りへの対策がひとつのヘルメットで完結します。

5種類のチークパッドで25通りのフィットに調整でき、日本仕様では後頭部のスポイラーが標準装備です。130km/hで動的重量ゼロとなる設計ですが、重量はカーボン系シェルの「K6 S」より重いため、軽さを最優先するなら「K6 S」が候補になります。

通勤や街乗りからツーリングまで1つのヘルメットでこなしたいライダーや、日差しの強い時間帯に走ることが多いライダーに、AGVの「K3」はおすすめのオールラウンドモデルです。

K1 S

K1 Sの製品画像

項目 内容
モデル名 K1 S
タイプ フルフェイス(スポーツ/ストリート)
シェル素材 ABS(サーモプラスチック)
規格・公認 ECE22.06/SG
フィット アジアンフィット

「K1 S」は、MotoGPにインスパイアされた性能を毎日の走りで使えるように設計された、AGVのスタンダードなフルフェイスヘルメットです。通勤からスポーツライディングまでを想定しており、MotoGPで培った空力設計をもとにしたエアロスポイラーで高速走行時の安定性を高めています。

シェルは高耐久性の熱可塑性素材であるABS製で、アウターシェル2サイズと4サイズ展開のEPSを組み合わせています。ベンチレーションは額に3つ、あごに2つあり、2つのリアエクストラクター(後頭部の排気口)で空気を後ろへ抜く構造です。

バイザーは5段階で開閉でき、Max Vision Pinlock 70に対応しています。内装の2Dry素材は汗を素早く吸収し、取り外して洗えるため、毎日かぶるヘルメットでも清潔に保ちやすい仕様です。インナーサンバイザーは備えていないため、日差し対策を重視するなら「K3」が候補になります。

国内ではPRISMA SILVERやPROFONDO BLUEなど日本別注の5色に加え、バレンティーノ・ロッシやマルコ・ベッツェッキのレプリカグラフィックも販売されています。初めてAGVのヘルメットを選ぶライダーや、通勤や街乗りで気軽に使えるフルフェイスを探している人、デザインにもこだわりたいライダーにおすすめのモデルです。

まとめ

この記事では、AGVの歴史やブランドの特徴、独自テクノロジーを解説し、国内で正規販売されている現行のヘルメットを全モデル比較しました。AGVはMotoGPで培った安全設計と、広い視野や空力設計といった快適性の工夫を、レーシングモデルから通勤向けのモデルまで幅広く展開しているヘルメットブランドです。

AGVのヘルメットは、走る場所と欲しい装備で選ぶと迷いません。サーキットなら「PISTA GP RR」、ダートも走るなら「AX9」、ロングツーリングなら「TOURMODULAR」が候補で、公道用のフルフェイスは軽さの「K6 S」、インナーサンバイザー付きの「K3」、日常使いの「K1 S」から選ぶのがおすすめです。

国内正規品はアジアンフィットとSG規格に対応し、購入日から2年間の無料修理保証も受けられます。正規販売店で試着してフィットを確かめてから選ぶのが、失敗しないヘルメット選びの近道です。この記事がAGVのヘルメット選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

20代で免許を取ってから、通勤とツーリングの両方でバイクに乗り続けています。以来、ヘルメットやジャケットを複数ブランド買い替えながら、規格や素材、季節ごとの使い分けを購入者の目線で整理してきました。安全に関わる装備選びで迷う方に向けて『モトナビ』を運営しています。

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