【2026最新】システムヘルメットおすすめ8選!ブランド別に人気モデルを徹底比較

  • システムヘルメットのおすすめはどれを選べばいい?
  • フルフェイスやジェットとの違いと、システムヘルメットならではの選び方がわからない
  • ブランドごとにインナーバイザーや開閉方式がどう違うのか知りたい

システムヘルメットとは、チンガード(あごを覆う部分)を上に跳ね上げて開閉できるバイク用ヘルメットです。チンガードを閉じればフルフェイス、開ければジェットヘルメットに近い開放感が得られるため、給油や休憩のたびにヘルメットを脱がずに済みます。

使い方に合わないシステムヘルメットを選ぶと、重さで首や肩が疲れたり、トンネルの出入りで眩しさに対処できなかったりと、ツーリングの快適さが大きく損なわれます。システムヘルメットの便利さを最大限に活かすためには、インナーバイザーの有無やチンガードの開閉方式を理解し、走り方に合うバイク用ヘルメットを選ぶことが重要です。

この記事では、システムヘルメットの選び方と、ブランド別のおすすめモデルを紹介します。ツーリングや通勤用に新しいヘルメットを探しているライダーは、ぜひ参考にしてください。

タップできる目次

システムヘルメットの特徴

システムヘルメットとは、チンガードを上方向へ跳ね上げて開閉できる構造を持つバイク用ヘルメットです。チンガードを閉じればフルフェイスヘルメットと同じようにあごまで覆い、開ければジェットヘルメットに近い視界と開放感が得られます。

システムヘルメットが選ばれる理由は、かぶったままこなせる場面の多さです。ガソリンスタンドでの給油や休憩中の水分補給、コンビニでの会話、メガネの着脱をヘルメットを脱がずに済ませられるため、立ち寄りの多いツーリングや毎日の通勤で手間が大きく減ります。

一方で、可動部を持つぶんフルフェイスより重くなりやすく、開閉方式やバイザーの構成、安全規格、インカムへの対応はモデルごとに大きく異なる点に注意が必要です。選び方の観点を押さえずに買うと、重さで首が疲れたり後付けのインカムがうまく付かなかったりと、購入後に不満が残ります。

システムヘルメットを選ぶ前に押さえておきたい特徴とチェック項目は、以下の5ポイントです。

  • インナーバイザー内蔵のダブルバイザーがおすすめ
  • チンガードの開閉方式は使い方で選ぶ
  • SG/JIS規格の国内正規品を選ぶ
  • 重さは1,800g前後を目安に選ぶ
  • インカム対応やメガネスリットの有無も確認する

インナーバイザー内蔵のダブルバイザーがおすすめ

ダブルバイザーとは、クリアシールドの内側に格納式のサンバイザー(インナーバイザー)を備えた構造のことです。システムヘルメットでは定番の装備で、レバーやスライドスイッチを操作するだけで、走行中でもスモークのバイザーを目の前に下ろせます。

トンネルの出入りや夕方の西日、路面の照り返しなど、公道では明るさが急に変わる場面が少なくありません。サングラスやスモークシールドに付け替える方法と違い、インナーバイザーなら暗い場所に入った瞬間に格納でき、夜間に視界が暗くなりすぎる心配もありません。

今回取り上げたシステムヘルメットは、いずれもインナーバイザーを内蔵しています。公道ツーリング用のバイク用ヘルメットでは、ダブルバイザーを標準装備として選ぶのが基本で、下限位置や角度を調整できるタイプなら鼻やメガネへの干渉も抑えられます。

チンガードの開閉方式は使い方で選ぶ

チンガードの開閉方式は、上方向へ跳ね上げるフリップアップ式が主流です。開けたチンガードはおでこの上に収まり、動作がシンプルで扱いやすいため、多くのシステムヘルメットがフリップアップ式を採用しています。

もう1つが、LS2の「ADVANT-X F」のように、チンガードを後頭部側まで180度回して収めるタイプです。開けたときにチンガードが額の上に張り出さないため、ジェットヘルメットに近い視界が得られ、停車中に横風を受けてもヘルメットがあおられにくくなります。

開閉方式とあわせて、グローブをしたまま片手でロックを外せるかも確認しておきたいポイントです。チンガードの中央下部やあごの内側にリリースレバーを持つバイク用ヘルメットなら、給油や会話のたびにストレスなく開け閉めできます。

SG/JIS規格の国内正規品を選ぶ

日本でバイク用ヘルメットを選ぶときは、SGマークやJIS規格への適合を確認するのが基本です。SG規格は製品安全協会が定める安全基準で、PSCマークは消費生活用製品安全法にもとづき、乗車用ヘルメットを国内で販売する際に表示が求められるマークです。

海外ブランドのシステムヘルメットには、並行輸入品として流通し、国内規格に適合していないものもあります。国内正規代理店を通したモデルなら、規格の表示に加えて補修部品やアフターサービスも受けやすく、今回紹介するシステムヘルメットはすべて国内正規流通品から選んでいます。

重さは1,800g前後を目安に選ぶ

システムヘルメットはチンガードの開閉機構を持つぶん、同じクラスのフルフェイスより重くなりやすいバイク用ヘルメットです。メーカーの公表値では1,700〜1,900g程度のモデルが多く、1,800g前後を目安にすると重すぎるモデルを避けられます。

重さの違いは、走る距離が長くなるほど首や肩の疲れとして表れます。帽体素材がポリカーボネートやABSなどの樹脂か、グラスファイバーやカーボンファイバーを組み合わせた複合素材かによって重さは変わるため、帽体素材と重量はセットで確認しておきたい項目です。

日帰りの街乗りや通勤が中心なら樹脂帽体のモデルでも十分に使えますが、高速道路を使って1日に長い距離を走るライダーは、複合素材の軽いシステムヘルメットを選ぶと長時間の走行でも首まわりが楽になります。

インカム対応やメガネスリットの有無も確認する

ツーリング仲間との会話やナビ音声を聞くためにインカムを使うなら、システムヘルメットのインカム対応も確認が必要です。内装にスピーカーホール(スピーカーを収める凹み)があるモデルは、汎用インカムのスピーカーを耳の位置に収めやすく、音が聞き取りやすくなります。

SHOEIの「SHOEI COMLINK」やHJCの「SMART HJC」のように、メーカー専用インカムの取り付け機構を備えたシステムヘルメットも選択肢です。専用インカムは帽体に収まる形で設計されているため、配線やクリップが外に出にくく、バイクを降りたあとの見た目もすっきりします。

メガネをかけるライダーは、眼鏡スリット(メガネのテンプルを通す溝)や眼鏡対応チークパッドの有無を見ておくと安心です。スリットがあればテンプルが頬パッドに押されにくく、チンガードを開けたままメガネをかけ直せるシステムヘルメットの利点をより活かせます。

システムヘルメットのおすすめ8選

ここで紹介するのは、ブランド別に選んだシステムヘルメットのおすすめモデルです。国内で正規に流通している現行のバイク用ヘルメットから、通勤向けの入門モデルとロングツーリング向けの上位モデルを幅広く取り上げ、各モデルの特徴や搭載技術、おすすめのライダー像を解説します。

国内で正規に流通しているおすすめのシステムヘルメットは、以下のモデルです。

  • 【LEAD】REIZEN
  • 【DAYTONA】DN-010BT
  • 【YAMAHA】YJ-21 ZENITH
  • 【HJC】i91
  • 【HJC】RPHA 91
  • 【OGK KABUTO】RYUKI
  • 【LS2】ADVANT-X F
  • 【SHOEI】NEOTEC 3

【LEAD】REIZEN

【LEAD】REIZENの製品画像

項目 内容
ブランド LEAD
モデル名 REIZEN
規格 PSC/SG(全排気量)
帽体素材 ABS樹脂
インナーバイザー あり(インナーシールド)

「REIZEN」は、国内ヘルメットメーカーのリード工業(LEAD)が手がけるシステムヘルメットで、インナーシールドやラチェット式バックルなど日常で役立つ装備をひととおり備えた入門向けモデルです。通勤や街乗りで毎日かぶるバイク用ヘルメットとして、扱いやすさを優先した作りになっています。

スライドレバーで出し入れできるインナーシールドが「REIZEN」の標準装備で、チンガードは内側のリリーススイッチを押すだけで片手で開けられる仕組みです。前頭部と顎部のベンチレーション、着脱して洗えるヘッドパッドとチークパッドも備え、規格はPSC/SG(全排気量対応)に適合し、重量は約1,700gに収まっています。

初めてシステムヘルメットを試したいライダーや、通勤と街乗りが中心のユーザーには、リード工業の「REIZEN」がおすすめです。サイズはM、L、LLの3展開でSサイズの設定がないため、頭の小さいライダーは購入前に試着でフィット感を確かめておくと安心です。

【DAYTONA】DN-010BT

【DAYTONA】DN-010BTの製品画像

項目 内容
ブランド DAYTONA
モデル名 DN-010BT
規格 SG
帽体素材 −
インナーバイザー あり(下限位置調整レバー付き)

「DN-010BT」は、バイク用品の大手デイトナが自社ブランドで展開するフリップアップ式のシステムヘルメットで、空力を意識したスポーティな帽体デザインを採用しています。インナーバイザーとピンロックシートという、ツーリングで欲しい装備を両方そろえたモデルです。

「DN-010BT」の帽体には高強度ABSを使い、SG規格に適合しています。チンガードは勝手に下がらないロック付きで、インナーバイザーは下限位置をレバーで調整できるため、顔の形や日差しに合わせて止める位置を決められる点が便利です。曇り止め効果の高いピンロック社製のピンロックシートも1枚付属し、雨の日や冬場でもシールドの曇りを抑えられます。

口元と上部のインテークで通気するベンチレーション、ネックガード付きの2ピース内装、肉厚なスピーカーも収まるスピーカーホールまで備えているため、ツーリングを始めたばかりのライダーが最初に選ぶシステムヘルメットとしておすすめです。デイトナの「DN-010BT」はカラーがマットブラックとホワイトの2色に絞られており、見た目の選択肢より装備の充実を優先したいユーザーに向いています。

【YAMAHA】YJ-21 ZENITH

【YAMAHA】YJ-21 ZENITHの製品画像

項目 内容
ブランド YAMAHA
モデル名 YJ-21 ZENITH
規格 JIS2種/SG
帽体素材 ポリカーボネイト複合素材
インナーバイザー あり(ラピッドサンバイザー)

「YJ-21 ZENITH」は、ヤマハ発動機グループのワイズギアが展開するヤマハ純正ヘルメットのシステムタイプで、S〜XLの4サイズを2種類の帽体でカバーしています。サイズに応じて帽体を使い分け、頭の大きさに対してヘルメットが大きくなりすぎないよう仕上げたバイク用ヘルメットです。

「YJ-21 ZENITH」のポリカーボネイト複合素材の帽体はJIS2種とSG規格に適合し、ラピッドサンバイザーシステムによる大型サンバイザーを内蔵しています。シールドはワンタッチシールド着脱システムで交換でき、マウスとトップのエアベンチレーションシステムが走行風を取り込むため、日差しの強い日でもヘルメット内に熱がこもりにくい構造です。

洗えるSUPERCOOL内装と眼鏡スリット、インカム用のスピーカーホールも備えたシステムヘルメットで、メガネをかけたままツーリングに出かけたいライダーや、ヤマハのバイクとヘルメットのブランドを揃えたいユーザーにおすすめです。サイズ調整ライナーとチークパッドで、かぶり心地を細かく合わせられます。

【HJC】i91

【HJC】i91の製品画像

項目 内容
ブランド HJC
モデル名 i91
規格 SG/JIS
帽体素材 ポリカーボネート
インナーバイザー あり(格納式サンバイザー)

「i91」は、世界各国でヘルメットを展開するHJCのツーリング向けシステムヘルメットで、国内では正規代理店のRSタイチが取り扱っています。上位の「RPHA 91」と並ぶHJCのシステムモデルの中で、ポリカーボネート帽体を使ったスタンダードな位置づけのモデルです。

HJCが日本人向けに開発したEPSライナー(衝撃吸収材)と内装を組み合わせたASIAN FITを、「i91」も採用しています。前頭部のインテークから後頭部へ走行風を流すACS(Advanced Channeling Ventilation System)が内部の熱気を排出し、格納式のDMS(Dynamic Multi-Step Sunshield)は、レバー操作で日差しを遮るサンバイザーです。

「i91」のシールドはピンロック対応のHJ-33で、アンチフォグレンズが付属するほか、SENA製のメーカー専用インカム「SMART HJC 21B/50B」を組み込めるビルトイン機構も備えています。インカムまで含めてツーリング装備を揃えたいライダーにおすすめのシステムヘルメットですが、重量はLサイズの平均で1,880gと、目安とした1,800g前後をやや上回ります。

【HJC】RPHA 91

【HJC】RPHA 91の製品画像

項目 内容
ブランド HJC
モデル名 RPHA 91
規格 SG/JIS
帽体素材 P.I.M. EVO(複合素材)
インナーバイザー あり(3段階角度調整)

「RPHA 91」は、HJCのプレミアムライン「RPHA」に属するシステムヘルメットで、同じHJCの「i91」より上位に位置づけられたツーリングモデルです。帽体素材や開閉機構の作り込みを高め、長い距離を走るライダーが疲れにくいことを重視して設計されています。

「RPHA 91」の帽体には、カーボンファイバーやグラスファイバーなどを組み合わせた複合素材のP.I.M. EVOを採用し、重量をLサイズの平均で1,836gに抑えています。サンバイザーは左の首元のレバーで3段階に角度を変えられ、チンガードはあご部の赤いレバーで開けたあと、左こめかみ部で開放位置をロックできる構造です。

HJCのASIAN FIT内装とHJ-37シールド、メーカー専用インカム「SMART HJC 21B/50B」への対応機構に加え、チンカーテンとアンチフォグレンズも付属します。高速道路を使うロングツーリングが多く、複合素材の軽いシステムヘルメットを求めるライダーにおすすめのモデルです。

【OGK KABUTO】RYUKI

【OGK KABUTO】RYUKIの製品画像

項目 内容
ブランド OGK KABUTO
モデル名 RYUKI
規格 −
帽体素材 −
インナーバイザー あり(CM-2インナーサンシェード)

「RYUKI」は、国内ヘルメットメーカーのOGK KABUTOが展開するシステムヘルメットで、現行ラインのシステムタイプはグラフィック違いを含めてRYUKIシリーズだけです。「快適な軽さのカタチ」をキャッチコピーに掲げ、従来のシステムタイプより軽く仕上げたモデルとして開発されています。

「RYUKI」のシールドには、帝人の熱線遮蔽素材を使ったUV&IRカットシールドを採用し、日差しによるヘルメット内の温度上昇を抑えます。チンガードはチンカバー中央下部のロックレバーで開閉するチン・オープンシステムで、開閉式のCM-2インナーサンシェードを標準装備し、レバーを引くだけでシールドを交換できるCM-2シールドシステムを採用した構造です。

インカムやカメラ用の専用取付スペースを左右に設け、眼鏡対応チークパッドも備えているため、夏場のツーリングが多いライダーやメガネを使うユーザーには、OGK KABUTOの「RYUKI」をおすすめします。単色モデルだけで8色をそろえるカラー展開も魅力ですが、リアベンチレーションは開閉できない仕様です。

【LS2】ADVANT-X F

【LS2】ADVANT-X Fの製品画像

項目 内容
ブランド LS2
モデル名 ADVANT-X F
規格 SG/PSC
帽体素材 HPFC(グラスファイバー複合)
インナーバイザー あり(94%UVカット)

「ADVANT-X F」は、スペイン発のヘルメットブランドLS2が日本向けにライナーと頬パッドを作り直したJAPAN FITシリーズのシステムヘルメットです。チンバー(チンガード)を後頭部側まで180度回して収める機構を持ち、開けたときにはジェットヘルメットに近い感覚で使えます。

LS2の「ADVANT-X F」は、グラスファイバー複合素材のHPFC(High Performance Fiberglass Composite)を帽体に使い、SG/PSCにも適合したシステムヘルメットです。94%UVカットのインナーバイザーを内蔵し、曇り止めのPINLOCK MAX120シートも同梱されるうえ、横方向215度の広い視野を確保しているため、首を大きく振らなくても左右を見渡せます。

休憩のたびにチンバーを開け閉めするツーリングライダーにおすすめしたいのが、LS2の「ADVANT-X F」です。180度開くチンバーは停車中の会話や給油で便利ですが、公式は走行中にチンバーを閉めて使うよう案内しているため、開けて使うのは停車中に限られます。

【SHOEI】NEOTEC 3

【SHOEI】NEOTEC 3の製品画像

項目 内容
ブランド SHOEI
モデル名 NEOTEC 3
規格 JIS
帽体素材 AIM+
インナーバイザー あり(QSV-2)

「NEOTEC 3」は、国内メーカーのSHOEIが現行で展開する唯一のシステムヘルメットで、NEOTECシリーズの3代目にあたるフラッグシップモデルです。2023年12月に発売され、2026年3月にはグラフィックモデル「SHARPEN」も加わり、ロングツーリング向けのバイク用ヘルメットとして選択肢が広がっています。

SHOEIの「NEOTEC 3」の装備の中心は、AIM+帽体とセンターロック式のCNS-3Cシールド、QSV-2インナーサンバイザーの組み合わせです。チンガードを支える360度ピボットロッキングシステムは2段階でロックがかかり、内装には取り外して洗える3D フルサポートインナーIVと、風切り音を抑えるノイズアイソレーターを採用しています。

SHOEI COMLINK対応機構を持ち、メーカー専用インカムを帽体に収まる形で取り付けられるのも特長です。S〜XXXLの6サイズ展開で頭の大きいライダーにも対応しており、高速道路を使うロングツーリングが多く、静かさや作り込みを重視する中級〜上級者におすすめのシステムヘルメットです。短距離の街乗りが中心なら、装備の多さを持て余します。

システムヘルメットを使うときの注意点

システムヘルメットの便利さを最大限に活かすために、知っておきたい注意点をまとめました。モデル選びとあわせて押さえておくことで、バイクでのツーリングや通勤をより快適に楽しめます。

購入後に後悔しないために確認しておきたい注意点は、以下の4つです。

  • 走行中はチンガードを必ず閉じる
  • 開閉機構の手入れとフルフェイスとの重さの違いを理解する
  • インカムはメーカー専用品との相性を確認する
  • 試着して頬とあごの当たりを確認する

走行中はチンガードを必ず閉じる

システムヘルメットはチンガードを閉じた状態で使う前提で設計されたバイク用ヘルメットで、メーカーも走行中はチンガードを閉めるよう案内しています。LS2の「ADVANT-X F」のように180度回るモデルでも、走行時にチンバーを閉めることが公式の前提です。

チンガードを開けたまま走ると、跳ね上げたチンガードが風圧を受けて首に負担がかかり、あごまわりも覆われない状態になります。開けて使うのは停車中や押し歩きのときにとどめ、発進前にはロックがかかったことを確認してから走り出すのが基本です。

開閉機構の手入れとフルフェイスとの重さの違いを理解する

チンガードのヒンジやロック部分は、砂ぼこりや虫、雨水の汚れがたまると動きが渋くなり、ロックのかかりも甘くなります。ツーリングのあとはヒンジまわりの汚れを柔らかい布で拭き取り、開閉がスムーズか、ロックが確実にかかるかを取扱説明書の手順に沿って定期的に点検しておくと安心です。

システムヘルメットは開閉機構を持つぶん、同じクラスのフルフェイスより重くなりやすい点も購入前に理解しておきたいところです。フルフェイスから乗り換えるライダーは、重量や帽体素材を見比べ、長時間かぶったときの首への負担もイメージしてから選ぶと、購入後のギャップを抑えられます。

インカムはメーカー専用品との相性を確認する

SHOEI COMLINKやSMART HJCのようなメーカー専用インカムは、対応するヘルメットの取り付け機構に合わせて作られており、別メーカーのシステムヘルメットには取り付けられません。SHOEIの「NEOTEC 3」ならSHOEI COMLINK、HJCの「i91」と「RPHA 91」ならSMART HJC 21B/50Bというように、組み合わせが決まっています。

汎用インカムを使う場合は、スピーカーホールの深さとクリップの付けやすさが確認のポイントです。システムヘルメットはチンガードの開閉部が帽体の側面にあるため、クリップやベースプレートを付けられる位置が限られます。OGK KABUTOの「RYUKI」のように、インカムやカメラ用の専用取付スペースを左右に設けたモデルなら、取り付け位置に迷いません。

試着して頬とあごの当たりを確認する

システムヘルメットはチンガードの構造上、フルフェイスとは頬やあごまわりのフィット感が変わります。同じメーカーのフルフェイスでMサイズがちょうど良くても、システムヘルメットでは頬パッドがきつく感じたり、あご下に隙間ができたりするケースも珍しくありません。

購入前にはバイク用品店で試着し、チンガードを閉じた状態で頬とあごの当たりを確かめておくと失敗を防げます。オプションの頬パッドやライナーでサイズを調整できるモデルもあるため、合わないと感じたときは調整パーツの有無もあわせて確認すると選択肢が広がります。

まとめ:システムヘルメットでツーリングをもっと快適に楽しもう

この記事では、システムヘルメットのおすすめモデルと選び方を解説しました。システムヘルメットは、フルフェイスのようにあごまで覆う構造とジェットヘルメットの使いやすさを1つのバイク用ヘルメットで両立でき、給油や休憩の多いツーリングほど便利さを実感できます。

選ぶ際は、インナーバイザーの有無とチンガードの開閉方式、SG/JIS規格、重さ、インカムやメガネへの対応の5点を判断軸にすると失敗しません。通勤や街乗りが中心なら国内ブランドの入門モデル、ロングツーリングが多いなら複合素材の帽体や静粛性を高めた上位モデルを選ぶのがおすすめです。

走り方に合うシステムヘルメットを手に入れて、給油や休憩のたびにヘルメットを脱ぐ手間を減らし、バイクでのツーリングをもっと快適に楽しんでください。気になるモデルが見つかったら、販売店で試着してフィット感を確かめるところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

20代で免許を取ってから、通勤とツーリングの両方でバイクに乗り続けています。以来、ヘルメットやジャケットを複数ブランド買い替えながら、規格や素材、季節ごとの使い分けを購入者の目線で整理してきました。安全に関わる装備選びで迷う方に向けて『モトナビ』を運営しています。

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