【BELL】バイク用ヘルメット全10モデルを比較|おすすめはどれ?選び方も解説

  • BELLのヘルメットはクラシック系とオフロード系があって、どのモデルを選べばいいかわからない
  • 海外ブランドのヘルメットが日本人の頭に合うのか、公道で使えるのか不安
  • 自分のバイクや走り方に合うBELLのモデルを知りたい

「BELL」は1954年にヘルメット部門を立ち上げたアメリカの老舗メーカーで、世界初のフルフェイスヘルメットを生み、モータースポーツ界で長く信頼されてきたバイク用ヘルメットブランドです。発泡ライナーをいち早く取り入れた保護性能へのこだわりと、名作のデザインを現代の安全基準で仕上げるものづくりに定評があります。

バイク用ヘルメットは自分のバイクのスタイルや走る場所に合わないモデルを選んでしまうと、かぶり心地や視界の使い勝手に不満が残り、ツーリングの満足度にも影響します。BELLにはレース専用で公道を走れないモデルもあるため、ヘルメットは各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、BELLの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、国内正規流通している現行のバイク用ヘルメットを全モデル比較します。スタイルや用途別のおすすめモデルも紹介しますので、BELLのヘルメットが気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

BELLとはどんなバイク用ヘルメットブランド?特徴と評判を紹介

BELLのブランド概要の図解: 創業=1954年、発祥=アメリカ、世界初=フルフェイスSTAR、ジャンル=ビンテージ〜オフロード

BELLとは、1954年にアメリカで誕生したバイク用ヘルメットブランドで、4輪と2輪を問わずモータースポーツの世界で長く信頼を集めてきました。フルフェイスヘルメット(あごまで一体で覆う形状のヘルメット)の原点となる「STAR」を生んだメーカーとしても知られています。

日本では株式会社アクティブがオンロードモデルを、株式会社ダートフリークがオフロードモデルを正規に取り扱っています。国内正規品のオンロードモデルは日本人向けに仕様を見直したうえで安全規格を取得しており、BELLはビンテージ系のライダーからモトクロスのレーサーまで幅広い層に選ばれているヘルメットブランドです。

BELLの歴史・創業背景

BELLのヘルメットの歴史は、サーキットで頭部を負傷する重大な事故が相次いでいた1950年代前半にさかのぼります。創業者のロイ・リクターは1954年にベルオートパーツ社の中にヘルメット部門を設立し、最初のジェットヘルメット(顔の前面が開いた形状のヘルメット)「500」の開発に着手しました。

BELLの「500」は衝撃を吸収する発泡ライナーを内装に採用した画期的なヘルメットで、後継の「500-TX」は世界一厳しいとされたアメリカのスネル規格(スネル記念財団が定めるヘルメットの安全規格)を初めてクリアしました。スネル規格クリアの実績をもとに、1957年には独立した「BELL HELMETS」社が設立されています。

1967年には、BELLが世界初のフルフェイスヘルメット「STAR」を発表しました。あごまで覆う「STAR」の形状は当時「宇宙仕様だ」とも騒がれるほど斬新で、現行の「STARⅡ」や「BULLITT CRF」にもデザインが受け継がれています。

BELLの特徴・強み

BELLのバイク用ヘルメットの強みは、クラシックなスタイルと現代の保護技術を1つのブランドの中で両立している点です。当時の名作を現代の安全基準で復刻した「STARⅡ」と「500-TXJ」は、帽体のフォルムやゴムモール(帽体の縁を覆うゴム製の縁取り)の幅まで作り込んだ本格派のビンテージモデルに仕上がっています。

「BULLITT CRF」と「CUSTOM500 CRF」は、BELLの「STAR」や「500」のデザインを受け継ぐネオクラシック(旧車風のスタイルを現代の技術で再現したジャンル)のモデルです。オフロード分野でも、BELLは世界のトップアスリートのフィードバックから生まれた「MOTO-10 SPHERICAL」を頂点に、競技用から公道対応モデルまでをそろえています。

ビンテージからスポーツ、オフロードまでジャンルの幅が広いため、BELLはバイクの車種や走り方に合わせてヘルメットを選び分けやすいブランドです。旧車にはクラシックな復刻モデル、林道には公道対応のオフロードモデルというように、1つのブランドの中で自分のスタイルに合うヘルメットを探せます。

BELLの国内正規流通と購入時の注意点

BELLのオンロード向けバイク用ヘルメットは、株式会社アクティブが日本正規代理店として展開しています。PSC(消費生活用製品安全法に基づく国の安全基準を満たした製品に付くマーク)とSG規格(一般財団法人製品安全協会が定める安全基準)を取得したモデルがそろい、2025年10月22日からは取扱店を限定しない一般販売も始まりました。

BELLのオフロードモデルは株式会社ダートフリークが正規品として取り扱い、「MOTO-9S FLEX」や「MX-9」シリーズの正規品にはフィット感を高める専用フィッティングパッド(ソフトとハード各1セット)が付属します。ただし、「MOTO-10 SPHERICAL」と「MOTO-9S FLEX」はレース専用で、ダートフリークは公道での使用を不可としています。

海外から並行輸入されたBELLのヘルメットは、国内正規品と違ってSG規格を取得していません。本国モデルは欧米人の前後に長い頭の形に合わせて作られており、日本人がかぶると側頭部がきつく感じる場合もあるため、公道で使うヘルメットは国内正規品から選ぶのがおすすめです。

BELLの機能とテクノロジー

日本人の頭に合わせ衝撃も逃がす4技術の図解: Asian Form、FRPシェル、MIPS、フライングブリッジ

BELLのバイク用ヘルメットには、日本人向けのフィット設計から回転方向の衝撃への対策まで、モデルの性格を左右する独自技術が採用されています。ここではBELLのヘルメットを選ぶうえで知っておきたいテクノロジーを解説します。

BELLのオンロードモデルでは帽体の素材とかぶり心地、オフロードモデルでは衝撃を逃がす構造やバイザーの取り付け方に工夫が集中しており、ヘルメットの使い道に合わせて注目すべき技術を見分けることが大切です。

BELLのバイク用ヘルメットに採用されている代表的なテクノロジーは以下の4つです。

  • Asian Form(CRF)|日本人の頭に合わせた専用設計
  • FRPシェル|軽さと強度を両立するグラスファイバー帽体
  • MIPS・スフェリカルテクノロジー|回転衝撃を軽減する保護システム
  • フライングブリッジバイザー|前頭部の保護性能を高めるバイザー構造

Asian Form(CRF)|日本人の頭に合わせた専用設計

BELLのAsian Form(アジアンフォーム)は、本国のオリジナルモデルを日本人やアジア人の頭の形に合うよう改良し、無理なく快適にかぶれるよう再設計したヘルメットの仕様です。モデル名に付く「CRF」は「Contoured Round Fit」の略で、BELLの本国では東洋人に合わせたラウンド形状を意味します。

欧米人の頭は前後に長い縦長の形状で、側頭部が絞られ後頭部が張り出しているため、本国のBELLのヘルメットは前後方向に余裕を持たせたフィット感になっています。一方で日本人の頭は前後よりも横幅が広く丸みを帯びた形状のため、BELLはAsian Formで側頭部と後頭部の設計を見直しました。

Asian Formを採用したBELLのヘルメットは、側頭部の圧迫感が少なく、長時間の着用でも自然なかぶり心地を保てます。国内正規品としてSG規格も取得しており、海外ブランドのヘルメットは頭に合わないと感じてきた人にもおすすめできる仕様です。

FRPシェル|軽さと強度を両立するグラスファイバー帽体

FRPシェルは、ガラス繊維を樹脂で固めたFRP(繊維強化プラスチック)で成形した帽体のことで、BELLはオンロードモデルの多くに採用しています。軽量で強度に優れるグラスファイバーの特性を生かし、BELLのビンテージモデルやネオクラシックモデルのクラシックな丸みのあるフォルムを形づくっています。

BELLのFRPシェルへのこだわりがよく表れているのが、「500-TXJ」の開発です。オリジナルの「500-TX」を3DスキャンしてSG規格に合格するぎりぎりの小ささで帽体を設計し、EPSライナー(衝撃を吸収する発泡スチロール製の緩衝材)を2層構造に変えたうえで、120回以上の衝撃試験を経て製品化されました。

強度のあるFRPシェルと緩衝材の組み合わせを工夫することで、BELLは帽体を小ぶりに保ちながら国内の安全基準を満たしています。旧車やネオクラシックバイクに合わせても頭だけが大きく見えにくく、スタイルを重視するライダーにおすすめの帽体です。

MIPS・スフェリカルテクノロジー|回転衝撃を軽減する保護システム

MIPS(多方向衝撃保護システム)は、斜め方向からの衝撃で頭部に生じる回転エネルギーを軽減するための保護システムで、BELLはオフロードヘルメットに採用しています。転倒したときのヘルメットには、真上からの衝撃だけでなく、路面をこするような斜め方向の力も加わるのが一般的です。

BELLのオフロードの最上位モデル「MOTO-10 SPHERICAL」には、MIPSスフェリカルテクノロジーが採用されています。ボール&ソケット構造の2層ライナーを使い、衝突時にアウターライナーがインナーライナーの周りを回転することで、衝撃を頭部から遠ざける設計です。

BELLのMIPS搭載ヘルメットは、転倒が避けにくいモトクロスや林道走行で、斜めからの衝撃への備えを重視するライダーに向いています。通常のライナー構造に回転への対策を加えた仕組みのため、オフロードヘルメットを保護性能で選びたい人におすすめです。

フライングブリッジバイザー|前頭部の保護性能を高めるバイザー構造

フライングブリッジバイザーは、オフロードヘルメットのバイザー(ひさし部分)の固定方法を見直したBELL独自のバイザー構造です。一般的なバイザーは左右と中央の3点で固定しますが、フライングブリッジバイザーでは中心の固定部(センターポスト・スクリュー)を設けていません。

BELLは中央の固定部をなくすことで、衝撃を受けやすいヘルメット前頭部の保護性能を高めています。バイザーの取り付けに柔軟性を持たせたことで、ヘルメット全体の空気の流れが改善される点もBELLの設計上の工夫です。

前のめりの転倒や飛び石が起こりやすいオフロード走行では、前頭部まわりの構造がヘルメット選びの判断材料になります。フライングブリッジバイザーを備えたBELLのヘルメットは、前頭部の保護性能と通気性をどちらも重視したいモトクロスライダーが注目したい装備です。

BELLの全モデルの種類を比較

ここではBELLの国内正規流通しているバイク用ヘルメットの全モデルの種類と違いを解説します。オンロードモデルはアクティブ、オフロードモデルはダートフリークが取り扱っており、比較表で規格や公道使用の可否を確認したうえで、各モデルの詳細を紹介します。

BELLのヘルメットのうち、「MOTO-10 SPHERICAL」と「MOTO-9S FLEX」はレース専用で公道では使えません。公道を走るライダーは、比較表の公道使用が「可」になっているモデルから選ぶのがおすすめです。

スクロールできます
モデル名 タイプ 帽体 規格 公道使用 国内販売元 主な特徴
MOTO-10 SPHERICAL モトクロス(レース専用) セグメンテッド3Kカーボン Snell M2020/MFJ公認 不可 ダートフリーク MIPSスフェリカル採用
MOTO-9S FLEX モトクロス(レース専用) – Snell M2020/MFJ公認 不可 ダートフリーク 3層ライナーのFLEX
M5XJ フルフェイス(スポーツ) FRP PSC/SG/MFJ公認 可 アクティブ 3.2mm厚シールド
STARⅡ フルフェイス(ビンテージ復刻) FRP PSC/SG 可 アクティブ 1976年頃のSTARⅡ復刻
BULLITT CRF フルフェイス(ネオクラシック) FRP PSC/SG 可 アクティブ マグネット式シールド
LITHIUM CRF フルフェイス(スポーツ・ツーリング) ABS樹脂 PSC/SG 可 アクティブ インナーシールド内蔵
MX-9 ADVENTURE MIPS アドベンチャー(クロスオーバー) ポリカーボネート/ABS SG 可 ダートフリーク ゴーグル併用可のシールド
MX-9 MIPS オフロード(モトクロス) ポリカーボネート/ABS SG/MFJ公認 可 ダートフリーク 調節式バイザーとMIPS
500-TXJ ジェット(ビンテージ復刻) FRP PSC/SG 可 アクティブ 羊革チークパッド
CUSTOM500 CRF ジェット(スモールジェット) FRP PSC/SG 可 アクティブ キルティング内装

MOTO-10 SPHERICAL

MOTO-10 SPHERICALの製品画像

項目 内容
モデル名 MOTO-10 SPHERICAL
タイプ モトクロス(レース専用)
帽体 セグメンテッド3Kカーボン
規格 Snell M2020/MFJ公認
公道使用 不可

「MOTO-10 SPHERICAL」は、世界のトップアスリートのフィードバックをもとに開発された、BELLのオフロードヘルメットの頂点に立つモデルです。帽体には分割構造のセグメンテッド3Kカーボンシェルを使い、内部にMIPSスフェリカルテクノロジーを組み込んでいます。

BELLは冷たい空気を取り込んでサイドとリヤから熱気を逃がすT.E.A.S.(サーマルエクスチェンジエアフローシステム)や、圧縮されても元の形に戻るEPP素材のNMRバンパーを搭載しました。市場で最大サイズとうたうパノラミックゴーグルポートと、緊急時にチークパッドだけを先に外せるマグネフュージョンチークパッドも備えています。

Snell M2020規格とMFJ公認(日本モーターサイクルスポーツ協会の公認レースで使用できる認定)を取得したレース専用のヘルメットで、重量は1.56kg(Mサイズ測定)に収まっています。公道では使えませんが、モトクロスのレースで最高峰の保護性能と通気性を求めるライダーに真っ先におすすめしたいフラッグシップです。

MOTO-9S FLEX

MOTO-9S FLEXの製品画像

項目 内容
モデル名 MOTO-9S FLEX
タイプ モトクロス(レース専用)
帽体 –
規格 Snell M2020/MFJ公認
公道使用 不可

「MOTO-9S FLEX」は、BELLの伝統的な設計と高い保護性能を受け継いだ、競技向けの本格モトクロスヘルメットです。BELLのオフロードラインでは「MOTO-10 SPHERICAL」に次ぐ上位モデルに位置づけられます。

BELLのFLEXシステムは、密度の異なる3層のインパクトライナーで衝撃を広く分散し、回転エネルギーの伝達を減らす構造です。センターポストのないフライングブリッジバイザーと、緊急時にチークパッドを先に外せるマグネフュージョンチークパッドも備えています。

Snell M2020規格とMFJ公認を取得したBELLのレース専用ヘルメットのため、公道では使用できません。重量は1.52kg(Mサイズ測定)で、ダートフリークが扱う正規品にはソフトとハードの専用フィッティングパッドが1セットずつ付属し、フィット感を自分の頭に合わせて調整できます。レースに本格参戦するライダーや、フラッグシップに近い装備を競技用ヘルメットに求める人におすすめできるモデルです。

M5XJ

M5XJの製品画像

項目 内容
モデル名 M5XJ
タイプ フルフェイス(スポーツ)
帽体 FRP
規格 PSC/SG/MFJ公認
公道使用 可

「M5XJ」は、200km/h以上のスピード域を想定して設計された、BELLの日本仕様のハイエンドフルフェイスです。高い剛性を持つFRPシェルと厚みのあるシールドを組み合わせ、スポーツ走行を前提に作り込まれています。

3.2mm厚のシールドに加え、あご下からの風の巻き込みを抑える取り外し可能なチンカーテンを標準装備している点も、BELLのハイエンドモデルらしい装備です。内装には汗を素早く吸って乾かすCOOLMAX素材を使い、すべての内装を取り外して洗濯できます。

頭部のベンチレーションと口元のスライド式インテークで走行中の熱気を逃がし、PSCとSG規格に加えてMFJ公認も取得しています。公道のツーリングからサーキット走行まで、1つのヘルメットで対応できるBELLのスポーツモデルです。

サイズは頭囲63〜64cm目安のXXLまで用意されており、大きめの頭でヘルメット選びに苦労してきたライダーも選びやすくなっています。高速道路を使うロングツーリングやサーキットでのスポーツ走行を楽しむライダーに、おすすめのハイエンドモデルです。

✓ ユーザーの声・実際の使用感
  • 補修用のパーツが手に入りやすいので、普段から気軽に使い倒せるところが気に入っている
  • ミニバイクから排気量の大きいネイキッドまで、幅広い車体に合わせやすいデザインだと感じた
  • シールドの開口部が狭く後頭部がつるっとした形がかっこよく、周りと同じ見た目になりにくい

STARⅡ

STARⅡの製品画像

項目 内容
モデル名 STARⅡ
タイプ フルフェイス(ビンテージ復刻)
帽体 FRP
規格 PSC/SG
公道使用 可

「STARⅡ」は、BELLが1976年にリリースしたオリジナルの「STARⅡ」をベースに、現代の技術で復刻したビンテージフルフェイスです。1967年に登場したオンロード用フルフェイス「STAR」の系譜を継ぎ、当時のレースシーンで人気を集めた形をそのまま再現しています。

FRPシェルではBELL特有のおでこの張り出しをオリジナルに忠実に再現しつつ、アイポート(視界を確保する開口部)の形状はSG規格に合わせて見直しました。ピボット(シールドの回転軸)には樹脂ワッシャーを入れてあり、シールドを任意の位置で止められます。

口元のライナーには本革を使い、ネックパッドからチークパッド、口元ライナーまでを一体部品で仕上げています。PSCとSG規格も取得しているため、BELLのクラシックな外観のまま公道を走れるヘルメットです。

サイズはM〜XLの3展開でSサイズの設定がないため、頭囲が小さめのライダーは試着で確かめてから選ぶと失敗を避けられます。1960年代後半〜1970年代の旧車や、ビンテージスタイルを本気で楽しみたいライダーにおすすめしたい、BELLの本格的な復刻フルフェイスです。

BULLITT CRF

BULLITT CRFの製品画像

項目 内容
モデル名 BULLITT CRF
タイプ フルフェイス(ネオクラシック)
帽体 FRP
規格 PSC/SG
公道使用 可

「BULLITT CRF」は、1970年代のBELL「STAR」を思わせるクラシックなデザインに最新の安全技術を組み合わせ、Asian Formで日本人向けに再設計したネオクラシックフルフェイスです。帽体はFRPシェルで、PSCとSG規格を取得しています。

アイポートはフルフェイスとしては異例の広さで、ジェットヘルメットに近い開放感のある視界が得られる点が「BULLITT CRF」の持ち味です。BELLはシールドにマグネット式シールドリテンションシステムを採用しており、片手でシールドを開閉できます。

内装には高級感のあるスエードを使い、取り外して洗濯できます。チークパッド内のスピーカーポケットにはインカムのスピーカーを収めやすく、額の4つのインテークと後頭部のエグゾーストでヘルメット内の空気を入れ替える構造です。

カフェレーサーやボバー、スクランブラーなどのネオクラシックバイクに乗り、スタイルと視界の広さ、インカムの使いやすさを両立したいライダーにおすすめです。インナーシールドは備えていないため、日差しの変化への対応を重視するならBELLの「LITHIUM CRF」も比較すると良いでしょう。

LITHIUM CRF

LITHIUM CRFの製品画像

項目 内容
モデル名 LITHIUM CRF
タイプ フルフェイス(スポーツ・ツーリング)
帽体 ABS樹脂
規格 PSC/SG
公道使用 可

「LITHIUM CRF」は、ダイナミックな新しい帽体デザインを採用し、快適性と安全性の両立を目指したBELLのスポーツフルフェイスです。アクティブのラインナップに新たに加わったモデルで、Asian Formにより日本人の頭の形に合わせています。

BELLは帽体にABS樹脂を使い、帽体のサイズを3種類に分けて各サイズに最適化しました。ライナーは密度の異なるEPSを組み合わせた多密度構造で、シールドにはECE規格(欧州の安全基準)で光学性能Class1に区分されるクリックリリースV2シールドを採用しています。

付属のPinlock 70 MaxVision(シールド内側に取り付ける曇り止めシート)で曇りを抑え、スライドスイッチで下ろせるドロップダウン式インナーシールド(ECE規格Class2)で日差しにも対応します。開閉式のインテーク4ヶ所とアウトレット2ヶ所、インカム対応のスピーカースポットまで備えたヘルメットです。

日差しの変化が大きいツーリングや毎日の通勤で、実用装備を重視するライダーにおすすめのスポーツフルフェイスです。ビンテージの雰囲気を求めるなら、BELLの「BULLITT CRF」が候補になります。

MX-9 ADVENTURE MIPS

MX-9 ADVENTURE MIPSの製品画像

項目 内容
モデル名 MX-9 ADVENTURE MIPS
タイプ アドベンチャー(クロスオーバー)
帽体 ポリカーボネート/ABS
規格 SG
公道使用 可

「MX-9 ADVENTURE MIPS」は、未舗装の細い山道から街中のアスファルトまで幅広く使える、BELLのクロスオーバーヘルメットです。オフロードヘルメットの形状にフェイスシールドを組み合わせ、林道と舗装路をまたいで走るツーリングに対応しています。

BELLはMIPSで斜めからの衝撃への対策を施し、通気ポートを備えたVFV(ベロシティフローベンチレーション)で帽体内の換気を高めています。フェイスシールドには曇り止めや傷防止、UVカットの加工を施しており、シールドを外してゴーグルを着ければオフロードスタイルにも切り替えられるのが便利な点です。

マウスベントには通気量を調整できるシャッターを備え、抗菌仕様のライナーは取り外して洗濯できます。SG規格を取得したBELLのヘルメットとして公道で使用でき、重量は1.66kg(Mサイズ測定)と「MX-9 MIPS」の1.52kgよりやや重めです。林道と舗装路の両方を走るアドベンチャーバイクのライダーや、シールドとゴーグルを使い分けたい人におすすめします。

✓ ユーザーの声・実際の使用感
  • フルフェイスに新調したところ、以前使っていたジェットヘルメットよりもだいぶ軽く感じて驚いた
  • アドベンチャーバイクとの相性が良く、乗っている車体に合わせると見た目がしっくりなじむ

MX-9 MIPS

MX-9 MIPSの製品画像

項目 内容
モデル名 MX-9 MIPS
タイプ オフロード(モトクロス)
帽体 ポリカーボネート/ABS
規格 SG/MFJ公認
公道使用 可

「MX-9 MIPS」は、過酷なオフロード環境に耐える保護性能と耐久性を備えた、BELLのスタンダードなオフロードヘルメットです。シールドを持たないモトクロス形状のため、ゴーグルと組み合わせて使います。

帽体には耐久性の高いポリカーボネート/ABSを使い、MIPSで回転方向の衝撃への対策を施しています。調節機能付きのフライングブリッジバイザーと通気性を高めるVFV、取り外して洗濯できる抗菌ライナーまで備えており、上位モデルと共通するBELLのオフロード技術を取り入れているのもポイントです。

SG規格を取得しているため公道で使用でき、MFJ公認レースでも使える点がオフロードヘルメットとしての強みです。重量は1.52kg(Mサイズ測定)で、ダートフリークの正規品には専用フィッティングパッドが付属します。

モトクロスや林道走行を始めたばかりのライダーや、公道の移動と週末のオフロード走行を1つのヘルメットで楽しみたい人におすすめしやすい、BELLのオフロードの基準となるモデルです。

500-TXJ

500-TXJの製品画像

項目 内容
モデル名 500-TXJ
タイプ ジェット(ビンテージ復刻)
帽体 FRP
規格 PSC/SG
公道使用 可

「500-TXJ」は、BELLが1954年に最初に手がけたジェットヘルメット「500」の流れを汲み、1968年頃に生産された「500-TX」をモチーフに現代の技術でリメイクしたビンテージジェットです。

当時の面影を残すために、BELLは19mm幅のゴムモールと、オリジナルと同じ5スナップ(シールドやバイザーを留めるボタン)を採用しました。5スナップを生かして、フラットシールドやバブルシールド、バイザーをオプションで取り付けられます。

チークパッドには柔らかい羊革を使って頬へのあたりを和らげ、あご紐も幅21mmのベルトでセンターステッチの模様まで再現した、こだわりの仕様です。PSCとSG規格を取得した公道用のジェットヘルメットですが、帽体が小ぶりなぶんかぶり方にはコツがあり、アクティブがかぶり方の案内を公開しています。

あごを覆わないジェットヘルメットのため、高速道路を長く走るツーリングよりも、旧車でゆったり流す場面に向いています。ビンテージバイクに合わせて小ぶりなジェットをかぶりたい人や、オリジナルの雰囲気を重視するBELLファンにおすすめです。

CUSTOM500 CRF

CUSTOM500 CRFの製品画像

項目 内容
モデル名 CUSTOM500 CRF
タイプ ジェット(スモールジェット)
帽体 FRP
規格 PSC/SG
公道使用 可

「CUSTOM500 CRF」は、BELLが1954年に初めて製造したヘルメットからインスピレーションを受けた、楕円形のデザインと薄型のフィット感が特徴のスモールジェットです。昔ながらのスタイルを保ちながら外観を小さくまとめており、かぶっても頭だけが大きく見えにくい形に仕上がっています。

帽体は軽量で強度に優れるグラスファイバーで成形したFRPシェルで、Asian Formにより側頭部と後頭部の設計を見直した、日本人の頭に合う形状です。ビンテージ感のあるキルティング加工の内装は抗菌仕様で、クッション性が高く、BELLのヘルメットを長時間かぶるライディングでも快適さを保ちます。

あご紐のDリングに付けられた赤いタグがBELLのクラシックな雰囲気を引き立て、ソリッドカラーやフレーク塗装など豊富なカラーが用意されています。PSCとSG規格を取得しており、普段の街乗りで気軽にクラシックスタイルを楽しみたい人や、はじめてBELLを選ぶ人、ネオクラシックやアメリカンバイクに合わせたい人におすすめのジェットヘルメットです。

まとめ

この記事では、世界初のフルフェイスヘルメット「STAR」を生んだBELLの歴史や、Asian FormやMIPSなどの独自テクノロジー、国内正規流通している現行のバイク用ヘルメットの全モデルを解説しました。BELLはビンテージ復刻からネオクラシック、スポーツ、オフロードまで、スタイルの異なるヘルメットを1つのブランドでそろえています。

BELLのヘルメット選びの軸は、フルフェイスかジェットかという形状と、オンロードかオフロードかという走る場所です。クラシックなフルフェイスなら「BULLITT CRF」か「STARⅡ」、現代的なスポーツフルフェイスなら「LITHIUM CRF」か「M5XJ」、気軽なジェットヘルメットなら「CUSTOM500 CRF」か「500-TXJ」がおすすめです。

オフロードで公道も走るなら「MX-9 MIPS」か「MX-9 ADVENTURE MIPS」、競技専用なら「MOTO-10 SPHERICAL」か「MOTO-9S FLEX」が候補になります。公道で使うBELLのヘルメットはPSCとSG規格を取得した国内正規品から選び、頭囲の目安を確認して試着しておくと、サイズ選びで迷わずに済みます。BELLのバイク用ヘルメット選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

20代で免許を取ってから、通勤とツーリングの両方でバイクに乗り続けています。以来、ヘルメットやジャケットを複数ブランド買い替えながら、規格や素材、季節ごとの使い分けを購入者の目線で整理してきました。安全に関わる装備選びで迷う方に向けて『モトナビ』を運営しています。

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