- バイク用のフルフェイスヘルメットはどれを選べばいいのかわからない
- SHOEIやAraiなどブランドごとの安全規格や装備の違いを知りたい
- 街乗りやツーリングに合うおすすめのフルフェイスヘルメットを比較したい
フルフェイスヘルメットとは、頭頂部からあごまでを一体の帽体で覆うバイク用ヘルメットで、ジェットヘルメットやシステムヘルメットと比べて覆う範囲がもっとも広いタイプです。走行風を受け流しやすい形のため、高速道路や長距離のツーリングでも頭があおられにくい特徴があります。
この記事では、バイク用フルフェイスヘルメットの選び方と、ブランド別のおすすめモデルを紹介します。最新モデルへの買い替えを検討しているライダーは、ぜひ参考にしてください。
おすすめのバイク用フルフェイスヘルメットの特徴

バイク用のフルフェイスヘルメットは、頭頂部から側頭部、あごまでを1つの帽体で覆う構造のヘルメットです。口元が開いたジェットヘルメットや、あご部分を跳ね上げられるシステムヘルメットと比べて覆う範囲が広く、顔の前面までシールドとチンガード(あごを覆う部分)で包み込みます。
同じフルフェイスヘルメットでも、取得している安全規格や重さ、インナーサンシェードなどの装備の内容はモデルごとにさまざまです。街乗りとツーリング、スポーツ走行のどれが中心かを決めてからヘルメットを選ぶと、購入後に「重くて首が疲れる」「日差しがまぶしい」といった不満を避けられます。
フルフェイスヘルメットを選ぶうえで確認しておきたい特徴は、以下の6ポイントです。
- 安全規格はPSC・SGに加えてJISやSNELLの取得モデルがおすすめ
- 帽体素材は強さと軽さのバランスで選ぶ
- 重量は軽いモデルを選ぶと首や肩が疲れにくい
- ツーリングならインナーサンシェードとインカム対応がおすすめ
- ピンロック対応シールドとベンチレーションで快適性を確保する
- サイズは頭囲を測って試着し内装で微調整する
安全規格はPSC・SGに加えてJISやSNELLの取得モデルがおすすめ
国内で販売される乗車用ヘルメットは、消費生活用製品安全法にもとづくPSCマークの表示が義務です。SGマークは製品安全協会が定めた安全基準への適合を示すマークで、フルフェイスヘルメットを選ぶときは、まずPSCとSGの両方が付いているかを確認します。
サーキットでMFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)公認のレースに出るなら、MFJ公認のヘルメットが必要です。海外ブランドのフルフェイスヘルメットには、JISではなく欧州のECE 22.06とSGを取得して国内展開しているモデルもあるため、規格の表記は製品ページで購入前に確かめておくと迷いません。
帽体素材は強さと軽さのバランスで選ぶ
帽体(シェル)は、フルフェイスヘルメットの外側で衝撃を受け止めて広く分散させる部分です。エントリーモデルにはポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂を使ったヘルメットが多く、成形しやすい素材のため、形状の自由度が高く量産にも向いています。
通勤や街乗りが中心で、まずは規格を満たしたヘルメットを手に入れたいならポリカーボネート系で十分です。高速道路を使った長距離ツーリングやスポーツ走行が多いライダーは、首への負担が軽くなる複合素材の帽体を優先すると、走り終えたあとの疲れ方が変わります。
重量は軽いモデルを選ぶと首や肩が疲れにくい
フルフェイスヘルメットは頭のもっとも高い位置に載る装備のため、重いほど長時間の走行で首や肩に負担がかかります。とくに前傾姿勢になるスポーツバイクや、風を受け続ける高速道路の巡航では、わずかな重さの差も疲れ方に影響するため無視できません。
インナーサンシェードや大型のベンチレーションを備えたヘルメットは、機構のぶん重くなる傾向があります。軽さだけで選ばず、走る距離と必要な装備を照らし合わせ、首に負担を感じにくい重量のフルフェイスヘルメットを選ぶのが現実的です。
ツーリングならインナーサンシェードとインカム対応がおすすめ
インナーサンシェード(インナーサンバイザー)は、シールドの内側に格納された色付きのバイザーで、レバー操作だけで目の前に下ろせる装備です。トンネルの出入りや西日の逆光など、ツーリング中に明るさが変わる場面でも、サングラスを出し入れせずに対応できます。
仲間とのツーリングで会話を楽しみたいライダーや、ナビの音声案内を聞きながら走りたいライダーにとって、インナーサンシェードとインカム対応は使う頻度の高い装備です。日帰りより泊まりがけのツーリングが多いほど、2つの装備がそろったヘルメットの便利さを実感できます。
ピンロック対応シールドとベンチレーションで快適性を確保する
ピンロックとは、シールドの内側に取り付ける曇り止めシートのことで、シールドとの間に空気の層を作って結露を防ぎます。冬場や雨の日はフルフェイスヘルメットのシールドが曇りやすいため、ピンロックシートが付属するか、別売りで取り付けられるかの確認が欠かせません。
メガネをかけてバイクに乗るライダーは、テンプル(つる)を通しやすい形状のチークパッドを備えたフルフェイスヘルメットを選ぶと、かぶったままでもメガネの着脱がしやすくなります。
サイズは頭囲を測って試着し内装で微調整する
フルフェイスヘルメットのサイズは、額の一番出ている部分と後頭部の一番出ている部分を通る頭囲を基準に選ぶのが基本です。メジャーで水平に1周測り、メーカーのサイズ表と照らし合わせたうえで、かぶったときに頬が軽く押され、頭を左右に振ってもヘルメットがずれない状態が適正です。
内装パッドの厚みを変えてかぶり心地を調整できるヘルメットもあり、サイズの合間に頭囲がある人でもフィットを詰められます。海外ブランドのヘルメットは、日本人の頭の形に合わせたアジアンフィット仕様を選ぶと、側頭部の圧迫や前後の隙間が出にくいのが利点です。
バイク用フルフェイスヘルメットおすすめ11選
ここでは、バイク用フルフェイスヘルメットのおすすめモデルを、国内外のブランド別に紹介します。各モデルの特徴や搭載技術、おすすめのライダー像を解説するので、走り方に合うフルフェイスヘルメットを見つける参考にしてください。
街乗りからツーリング、サーキット走行まで使えるおすすめのフルフェイスヘルメットは、以下のモデルです。
- 【YAMAHA】YF-1S Roll Bahn
- 【HJC】C10
- 【HJC】i71
- 【WINS】FF-COMFORT
- 【AGV】K3
- 【OGK KABUTO】KAMUI-5
- 【OGK KABUTO】F-17
- 【Arai】ASTRO-GX
- 【Arai】X-SNC
- 【SHOEI】Z-9
- 【SHOEI】GT-Air 3
【YAMAHA】YF-1S Roll Bahn

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | YAMAHA |
| モデル名 | YF-1S Roll Bahn |
| 安全規格 | JIS 2種・SG |
| 帽体素材 | ポリカーボネイト複合素材 |
| インナーサンバイザー | − |
「YF-1S Roll Bahn」は、YAMAHA純正用品を手がけるワイズギアが展開するフルフェイスヘルメットで、ロングセラー「Roll Bahn」の名を受け継ぐモデルです。現行モデルで、通勤や街乗りで日常使いしやすいバイク用ヘルメットに仕上がっています。
はじめてフルフェイスヘルメットを買うライダーや、通勤・通学など街乗りが中心のライダーにおすすめのYAMAHA「YF-1S Roll Bahn」です。サイズはM(57〜58cm)とL(58〜59cm)、XL(60〜61cm)の3展開のため、頭囲が57cmに満たない人には合うサイズがありません。
【HJC】C10

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | HJC |
| モデル名 | C10 |
| 安全規格 | SG・JIS・MFJ公認 |
| 帽体素材 | ポリカーボネートシェル |
| インナーサンバイザー | − |
「C10」は、世界各国でヘルメットを展開する韓国のHJCが手がけるエントリー向けのフルフェイスヘルメットで、国内では正規代理店のRSタイチが販売しています。HJC「C10」は、はじめての1つに求められる基本性能を押さえつつ、スポーツ走行にも踏み込める設計のバイク用ヘルメットです。
規格の裏付けがあるフルフェイスヘルメットを、まずは1つそろえたいライダーにHJC「C10」をおすすめします。曇り止めのピンロックシールドは別売りのオプションのため、冬場や雨の日も走る人は、HJC「C10」と同時に用意しておくと曇りに悩まされません。
- 装着感や視界に違和感がなく、練習走行からレースまで安心して使えるフルフェイスだった
- 余計な機能を省いているぶん想像以上に軽く、スポーツ走行用のヘルメットとしてちょうど良い
- シールドの付け外しがとてもしやすく、昼はスモーク、夜はクリアと手軽に替えられて便利
【HJC】i71

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | HJC |
| モデル名 | i71 |
| 安全規格 | JIS・SG・PSC |
| 帽体素材 | ポリカーボネートシェル |
| インナーサンバイザー | あり(サンバイザー) |
「i71」は、HJCのラインナップでスポーツツーリングを担うフルフェイスヘルメットです。同じHJCの「C10」に対し、HJC「i71」はサンバイザーとインカムの取り付け機構を加えた上位モデルにあたり、長い距離を走るライダーに向けたバイク用ヘルメットという位置づけです。
日差しの変化が多いツーリングで、サンバイザーとインカムの両方を使えるフルフェイスヘルメットを求めるライダーには、HJC「i71」がおすすめです。重量は1,682g(Lサイズ平均)と装備の多さに見合った重さのため、首への負担が気になる人はHJC「i71」を店頭で試着してから決めると失敗がありません。
- 内蔵のサンバイザーが深くまで下りてくれて、日差しの強い日のツーリングで手放せないほど便利
- チークパッドと頭頂部の内装を外して洗えるので、通勤やツーリングで使い込んでも清潔に保ちやすい
- 専用のビルトインタイプのインカムを組み込めて、ツーリング向けの快適な仕様に仕上げられたのが良かった
【WINS】FF-COMFORT

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | WINS |
| モデル名 | FF-COMFORT |
| 安全規格 | − |
| 帽体素材 | − |
| インナーサンバイザー | あり(インナーバイザー) |
「FF-COMFORT」は、国内ブランドのWINS(ウインズジャパン)が、街乗りとツーリングでの快適さを重視して作ったフルフェイスヘルメットです。WINS「FF-COMFORT」は、スクーターのメットインスペースにも収まりやすいコンパクトな帽体に仕上げられ、毎日の移動で扱いやすいバイク用ヘルメットになっています。
消音イヤーパッドとチンカーテン、ノーズガードが標準装備のため、WINS「FF-COMFORT」は風切り音の少ないフルフェイスヘルメットを求める通勤ライダーにおすすめです。スクーターや中型バイクで通勤と週末のツーリングを兼ねたい人に向く一方、サイズはM、L、XLの3展開にとどまるため、頭の小さい人は試着で合うかを確かめる必要があります。
【AGV】K3

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | AGV |
| モデル名 | K3 |
| 安全規格 | SG・ECE 22.06 |
| 帽体素材 | − |
| インナーサンバイザー | あり(内蔵サンバイザー) |
「K3」は、MotoGPのトップライダーも使用するイタリアのヘルメットブランドAGVが、ツーリング向けに展開するフルフェイスヘルメットです。国内ではユーロギア(AGVジャパン)が正規輸入しており、AGV「K3」は時速130kmの巡航で動的重量(走行中に首が感じるヘルメットの重さ)がゼロになるよう空力を設計したシェル形状を持っています。
AGV「K3」の規格はSGと欧州のECE 22.06でJISの表記はなく、重量は1,560g(ファーストシェルサイズ)です。イタリアンブランドのデザインが好みで、サンバイザー付きのツーリング向けフルフェイスヘルメットを探しているライダーにおすすめのAGV「K3」ですが、JIS取得を条件にする人には向きません。
- 前モデルの使い心地が気に入っていて、モデルチェンジ後もそのままリピートして満足している
- 見た目がかっこよく、試着してみると同じクラスのヘルメットのなかでは軽めの部類に感じた
- 頭の形との相性が出やすく、前後に長い頭だと後頭部がきつく感じたので試着してから選びたい
【OGK KABUTO】KAMUI-5

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | OGK KABUTO |
| モデル名 | KAMUI-5 |
| 安全規格 | JIS |
| 帽体素材 | − |
| インナーサンバイザー | あり(CF-4インナーサンシェード) |
「KAMUI-5」は、国内の大手ヘルメットメーカーOGK KABUTOが展開するツーリング向けシリーズ「KAMUI」の2026年ニューモデルです。OGK KABUTO「KAMUI-5」は、インナーサンシェードを備えた国産のフルフェイスヘルメットとして、日常の移動〜長距離ツーリングをカバーします。
眼鏡対応チークパッドとスピーカー専用スペースも備えるOGK KABUTO「KAMUI-5」は、夏場のツーリングが多いライダーにおすすめのフルフェイスヘルメットです。ピンロックシートは別売りのため、冬も乗る人はOGK KABUTO「KAMUI-5」と一緒に「Pinlock Original Insert Lens」をそろえておくと曇りに困りません。
【OGK KABUTO】F-17

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | OGK KABUTO |
| モデル名 | F-17 |
| 安全規格 | JIS・MFJ公認 |
| 帽体素材 | 高強度複合素材(A.C.T.-2) |
| インナーサンバイザー | − |
「F-17」は、OGK KABUTOが最新の空力技術を注ぎ込んだ「リアルレーシング・エアロダイナミクスモデル」です。ツーリング向けの「KAMUI-5」とは性格が異なり、OGK KABUTO「F-17」は高速域での安定とスポーツ走行を主眼に置いたフルフェイスヘルメットとして開発されています。
曇り止めの「DAF Pinlock Original Insert Lens」が同梱され、JISに加えてMFJ公認も取得しているOGK KABUTO「F-17」は、サーキットの走行会でもフルフェイスヘルメットを使いたいライダーにおすすめです。スポーツバイクで高速道路やワインディングを走る機会が多い人にも、OGK KABUTO「F-17」の空力パーツは頼れる装備になります。
【Arai】ASTRO-GX

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Arai |
| モデル名 | ASTRO-GX |
| 安全規格 | スネル・JIS |
| 帽体素材 | スーパーファイバー(PB-cLc2) |
| インナーサンバイザー | オプション(プロシェード) |
「ASTRO-GX」は、衝撃を受け流す「かわす性能」を重視し、手作業中心でヘルメットを作り続けるArai(アライヘルメット)のツーリング向けフルフェイスヘルメットです。Arai「ASTRO-GX」は、脱ぎかぶりのしやすさと長時間かぶっても疲れにくいかぶり心地を狙って設計されています。
長距離ツーリングが中心で、SNELL規格のフルフェイスヘルメットを選びたいライダーにおすすめのArai「ASTRO-GX」です。インナーサンシェードはオプションの「VAS-Vプロシェードシステム」、ピンロックシートも別売りとなり、Araiは数か月〜半年の納期になる製品があると告知しているため、購入時は販売店で納期を確認しておきます。
- いくつかのメーカーのヘルメットを試してきたなかで、いちばん自分の頭の形にしっくりなじんだ
- オプションのシェードを付ければ日差しを避けられ、夜用のクリアシールドを持ち歩く手間もなくなる
- しばらく別のヘルメットを使ったあとに久しぶりにかぶっても、あらためて良いヘルメットだと感じた
【Arai】X-SNC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Arai |
| モデル名 | X-SNC |
| 安全規格 | スネル・JIS |
| 帽体素材 | スーパーファイバー(PB-SNC2) |
| インナーサンバイザー | オプション(プロシェード) |
「X-SNC」は、Araiのフラッグシップ「RX-7X」と同じシェル構造を持つストリート向けのフルフェイスヘルメットです。Arai「X-SNC」は、ツーリング向けの「ASTRO-GX」より軽さと走りの軽快さを重視したモデルで、Araiは「RX-7Xを凌ぐ軽量化を目指した」と説明しています。
SNELLとJISを取得したAraiの上位フルフェイスヘルメットを、街乗り〜ワインディングで軽快に使いたいライダーにおすすめのArai「X-SNC」です。インナーサンシェードはオプションの「VAS-Vプロシェードシステム」で後付けする形のため、日差し対策を重視する人はArai「X-SNC」の購入時に一緒に検討します。
【SHOEI】Z-9

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | SHOEI |
| モデル名 | Z-9 |
| 安全規格 | JIS |
| 帽体素材 | 複合積層構造(AIM+) |
| インナーサンバイザー | − |
「Z-9」は、国内外で高いシェアを持つSHOEIの軽量コンパクトなスポーツモデル「Z」シリーズの最新作で、2026年9月16日から標準カラーの出荷が始まりました。SHOEI「Z-9」は、街乗り〜スポーツ走行を1つでこなせるフルフェイスヘルメットとして仕上げられています。
重量は約1,468g(Mサイズ)と軽く、サイズもXS〜XXXXLと幅広くそろうSHOEI「Z-9」は、首や肩の疲れを減らしたいライダーにおすすめです。国産の最新フルフェイスヘルメットで街乗りとスポーツ走行を両立したい人に向き、グラフィックモデルは10〜12月に順次出荷される予定です。
【SHOEI】GT-Air 3

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | SHOEI |
| モデル名 | GT-Air 3 |
| 安全規格 | JIS |
| 帽体素材 | 複合積層構造(AIM+) |
| インナーサンバイザー | あり(QSV-2) |
「GT-Air 3」は、SHOEIのツーリング向けフルフェイスヘルメットで、インナーサンバイザー付きの定番「GT-Air」シリーズの3代目にあたります。SHOEI「GT-Air 3」は、長距離を走るライダーが必要とする装備を1つのバイク用ヘルメットにまとめたモデルです。
重量は1,635g(Mサイズ)で、軽さより装備の充実を優先した構成です。トンネルや逆光で日差しの変化が多い長距離ツーリングを走るライダーや、装備の整った国産ツーリング向けヘルメットを選びたい人には、SHOEI「GT-Air 3」がおすすめの選択肢になります。
バイク用フルフェイスヘルメットを使うときの注意点

バイク用フルフェイスヘルメットを長く快適に使うために、購入後に知っておきたい注意点を解説します。モデル選びと合わせて押さえておくことが、フルフェイスヘルメットの性能を長く保つための近道です。
フルフェイスヘルメットを安全に使い続けるために押さえておきたい注意点は、以下の4ポイントです。
- 一度でも強い衝撃を受けたヘルメットは交換する
- 使用期間の目安を知って定期的に買い替える
- あご紐を正しく締めてサイズの合ったものをかぶる
- シールドと内装は正しい方法で手入れする
一度でも強い衝撃を受けたヘルメットは交換する
フルフェイスヘルメットの内側には、発泡スチロール(EPS)でできた衝撃吸収ライナーが入っています。衝撃吸収ライナーは、つぶれることで衝撃を吸収する仕組みのため、転倒や落下で一度強い衝撃を受けると元の形に戻らず、外から傷が見えなくても内部の性能は落ちています。
転倒したときにかぶっていたヘルメットは、見た目に異常がなくても新しいフルフェイスヘルメットに交換するのが基本です。バイクのミラーやシートから地面に落としただけの場合も、販売店やメーカーに点検を相談し、ライナーの割れや帽体の損傷がないかを確かめてから使います。
使用期間の目安を知って定期的に買い替える
衝撃吸収ライナーや内装は、汗や皮脂、紫外線、熱によって少しずつ劣化していく消耗品です。SGマークは耐久性を考慮して有効期間を購入後3年と定めており、SHOEIは使用後3年以内、Araiはヘルメットの着用開始から3年を目安に交換をすすめています。
3年という期間は法律で決められた期限ではありませんが、メーカーが示す交換時期の目安として、フルフェイスヘルメットを買い替える判断に使えます。購入日をメモしておき、内装のへたりやあご紐のほつれが目立ってきたら、3年を待たずにヘルメットを見直すと安心です。
あご紐を正しく締めてサイズの合ったものをかぶる
あご紐がゆるいと、走行中の風圧や万一の転倒でフルフェイスヘルメットが脱げたり、大きくずれたりする原因になります。あご紐は、あごと紐の間に指1本が入る程度を目安に締め、かぶるたびに締め具合を確認します。
あご紐の留め方は、2つのリングに紐を通して折り返すDリング式と、バックルを差し込むだけで留められるラチェット式の2種類が主流です。Dリング式は細かく長さを合わせやすく、ラチェット式はグローブをしたままでも着脱しやすいため、ヘルメットの留め方に合わせた締め方を身につけておきます。
シールドと内装は正しい方法で手入れする
シールドや帽体の汚れは、薄めた中性洗剤とやわらかい布で落とし、水で洗い流します。SHOEIは石油系の有機溶剤を使わないよう案内しており、酸性やアルカリ性の家庭用洗剤、ガラスクリーナーもフルフェイスヘルメットのシールドには使いません。
衝撃吸収ライナーの発泡スチロールは溶剤や熱に弱いため、夏場の車内やバイクのマフラー付近にヘルメットを置いたままにせず、直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管することも大切です。
まとめ:自分に合うフルフェイスヘルメットで安全で快適なバイクライフを楽しもう
この記事では、バイク用フルフェイスヘルメットの選び方と、ブランド別のおすすめモデルを紹介しました。フルフェイスヘルメットは、頭頂部からあごまでを1つの帽体で覆うため、ヘルメットの中でもっとも保護範囲が広いタイプです。
最後は必ず試着して、自分の頭にしっかり合うフルフェイスヘルメットを選んでください。走り方に合ったヘルメットを手に入れて、安全で快適なバイクライフを楽しみましょう。

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